肝炎治療

肝機能障害でわかる病気・・・

B型・C型肝炎について

健康診断等で肝機能障害を指摘される方が増えてきています。生活習慣病でもある一般的に「脂肪肝」と呼ばれる脂肪性肝障害は、お酒の飲みすぎや食べ過ぎ、運動不足によって肝臓に脂肪がたまる状態のことを言います。お酒の飲みすぎで起こる「アルコール性脂肪肝」、アルコールには無関係で肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に合併する「単純性脂肪肝」、また単純性脂肪肝が重症化した「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」にわけられます。

自覚症状がないからと放置しているとやがて肝臓に炎症が起こり慢性肝炎や肝硬変、肝がんへと進んでいく場合があります。

異常値を指摘されたら専門医を受診し、血液検査・超音波検査などの精査をおすすめします。正確な診断・治療、経過観察が必要となります。

ウイルス性慢性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)・・・

B型・C型肝炎について

B型肝炎・C型肝炎は、ウイルスによる感染症です。感染が持続すると慢性肝炎→肝硬変→肝癌へ進行することがあります。

この病気は主に血液を介して感染し、ウイルスが肝臓の細胞を壊すことで肝臓の働きが悪くなる病気です。

日本でB型肝炎に感染している人は約110~140万人、C型肝炎に感染している人は約150~190万人と推計されてますが、自覚症状がほとんどないため自分が感染していることに気づいていません。

感染しても適切な治療をすれば悪化することを抑えることができます。気づかないうちに他人に感染させてしまうこともあるため、自覚症状がなくても感染の危険性があれば検査 を受けることが大切です。

ご心配な方は早めに一度調べておくと安心です。


肝炎ウイルス検査・・・

重症化する前に早期発見を・・・

肝炎ウイルス検査

当院で検査することができます

B型肝炎ウイルス検査
C型肝炎ウイルス検査


志太医師会健診センター

肝炎ウイルス健診⇒過去に肝炎検査を受けたことのない40歳以上の方対象
藤枝市健康カレンダーをご覧ください。

保健所

検査を希望させる方にB型肝炎、C型肝炎ウイルス検査を無料で実施しています。
最寄りの保健所まで肝炎ウイルス検査日をご確認ください。


肝炎治療に対する医療費助成制度

肝炎治療に対する医療費助成制度

B型およびC型肝炎のインターフェロン治療・アナログ製剤治療に対する医療費助成が受けられます。



当院でもこの助成制度を利用して治療を行っています。

○対象医療

B型及びC型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患に対して根治を目指すインターフェロン治療及びB型慢性肝疾患に対する核酸アナログ製剤治療で保険適用となるもの(感染経路は問いません)

○対象者

県内住所(住民票)を有し、健康保険証をお持ちの方


○助成内容

肝炎治療(認定期間内の肝炎診療に関係した検査等を含む)にかかる保険診療の患者負担額から、入院時食事療養費及び生活療養費標準負担額を除く金額のうち、月額自己負担限度額を超えた額を助成します。

○助成期間

  • インターフェロン治療:原則1年間(原則1人1回限り)

 C型の一部で要件を満たす場合は、最長6か月の延長または、2回目の助成が可能です。

  • インターフェロンフリー治療:24週、16週、12週、8週

 副作用による休薬等、本人に帰責性のない事由による治療休止期間がある場合でも助成期間の延長は行いません。

  • 核酸アナログ製剤治療:1年間

 (医師が必要と認めた場合は、1年毎に更新が可能です。)

受給者証の有効期間は、保健所において申請書を受理した日の属する月又は診断書に記載された治療開始予定月のいずれか遅い方の初日から原則1年間となります。

○助成額:

インターフェロン治療にかかる薬剤費、診察費、入院費などの自己負担の上限を、月額1万円(上位所得者階層2万円)とし、残りの費用を国と自治体(都道府県)が負担します。


助成を受けるためには・・・

お住まいの都道府県から交付される「肝炎治療受給者証」が必要です。申請時に必要な書類がありますので詳しくはお近くの保健所にお問い合わせください。


受給者証が交付されたら・・・

医療機関を受診した時に「肝炎治療受給者証」を提示してください。会計時に自己負担額(保険診療分)が軽減されます。助成は原則1年に渡って受けられます。(条件により延長・更新あり)

最寄りの保健所

中部保健所(地域医療課)054-644-9273